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11月, 2020の投稿を表示しています

スコットランドが独立したら英国債はどうなる

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英国債はスプリットされるのか? 英政府の見解では、あらゆる状況においても英国政府が発行した債務は、英政府が返済義務を負うとされてます。 つまり、スコットランドが独立して英国の債務の一部を引き受けることになっても、負債がスコットランドに移転されることはないようです。 スコットランドが引き受ける返済義務は英国政府に対して発生するようです。 この引き受け額を巡っては、英・スコットランド間で合意されるべきですが、2014年当時の議論を振り返ってみると ⇒ 通貨同盟の前提で、スコットランドは英国政府債務の一部を引き受け ⇒ 正確な継承金額と返済条件は交渉次第 ⇒ 通貨同盟でない場合、スコットランドは英国債務のシェア引き受けを拒否する 等の話が出てました。 離脱を決めてから考えるスタンスはブレグジットと同じですね😅 とある在英トレーダーTimのフォローはこちら Follow @TimCIIA   面白かったと思った方はツイッターの「いいね」ボタンお願いします。

金利上昇、先物ディスカウント要因なのに通貨高材料になるのなんで?

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突然ですが  問題です! 金利が上昇するとき、 為替先物のディスカウントが深くなる のに 通貨高の要因になる とされてます🤔 ・・・なんでか、説明出来ますか? ・・・ ・・・ 金利分析は為替価格決定理論の一丁目一番地🗻 避けては通れません。 しっかりイメージを持っておきたいものです。 解説 この質問、ドル円を前提に一つ一つに分解すれば 質問① 米金利が高くなると為替スポットへの影響はどうなる? ⇒ ドル高に動く 質問② では、先物相場は? ⇒  ドル円のディスカウントが大きくなる と、すんなり答えが返ってくると思います。 が、 なんでディスカウントなのに通貨高要因になるの? と聞かれると ・・・こんがらがる人がおおいです?🥺 経験上、市場実務に携わる人でも、先物にマイナスに働く米利上げがドル円上昇要因となる ロジックを説明出来きる人は少ない です。 大体、「そういうもの」と返ってくると思います😅 この質問、過去に筆者も何回も聞かれたことあるので、(定性的に考えると)初心者にはわかりづらいポイントなんだと思います。 しかも、本やサイトを見てもキチンと説明してるものが(意外と)見当たりません。 なので、本欄で説明します🧐 金利平価の式を書こう この説明、言葉でするのは至難の技です。 なので、簡単な数式を書きます。 まず、一般的な(カバー付き)金利平価の式を見てみましょう。 (金利平価自体を理解したい方は ウィキ 参照) シンプルに先物レートだけをフォーカスするために、先物レートを左辺に移項すると となります。 分母にある米金利が上昇するとドル円の先物レートは下がることが確認できました。(ディスカウントが深くなる) ではスポット相場の動きはどうなるか? 今度は、スポットレートだけを左辺に移項してみます。 今度は、 米金利は分子にくる ので、米国の金利上昇がドル円スポットの上昇要因となりました。 おわり! これ以上の説明は不要です 式を変形するとスッキリしますね とある在英トレーダーTimのフォローはこちら Follow @TimCIIA   面白かったと思った方は「いいね」ボタンお願いします。 🙌

為替トレーダーのための現代ファイナンス

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~大統領選挙スペシャル ~ 為替トレーダーのための現代ファイナンス 大統領選挙のように大きなイベントの後には ドルや株式市場の方向感がつきやすい ものです。 トレーダーなら、動意づく相場では、ポジションを持っておきたいですが、何の通貨ペア(インデックス)を持っておくべきか悩むところです。 しかも、イベント相場の難しいところは、 チャートを眺めていても結論が出ない ところです。 ( チャートが得意な人ほど、難しい相場かも・・・) 大統領交代のように、大々的な政策変更が見込まれる局面では、ファンダメンタルズが主因となり、 短期のテクニカルは通用しない と考えた方がいいかもしれません。 かといって、ファンダメンタルズ分析を各通貨ペア毎に実施した上で、ポジションを取るとなると時間もかかってしまうので、機を逸してしまうリスクがあります。 うーん、何かいい案はないものでしょうか・・・ 特別、思い入れのある通貨(相場感)があれば別ですが、 そうでない場合は、いったん短期の上下動から離れて考えてみてはどうでしょうか? 政局等の地殻変動がある場合には、中長期的な観点に立ち返る必要があります。 チャートのジグザグではなく、 ポートフォリオ理論 を参考に中長期的な ポジション構成を考えてみる のも手です。 ポートフォリオ理論の 効率的フロンティア分析 によって、複数の通貨やインデックス等、値動きの異なるものを組み合わせれば、ポートフォリオ全体として、 ブレを相殺(リスクを軽減)させて、効率的に収益化することも可能です 。(ポートフォリオ効果) 本欄では、誰でもわかるを目標に ポートフォリオ理論に基づいたポジション構成手法 をまとめます。 効率的フロンティアとは? 効率的フロンティアとは、ポートフォリオにおける資産配分の中で、 投資家にとって最も有利な選択肢の集合 です。 この、ポートフォリオ理論を理解するには、分散投資の意義を言い表す米国の格言「Don't put all your eggs in one basket(すべての卵を一つのカゴに盛るな)」をイメージすればわかりやすいと思います。 卵をいくつかのカゴに分散することでリスクが軽減できるように、複数の通貨・インデックスに分散すると、ポートフォリオのリスク(変動)も軽減できます。 しかも、単純に個別の通貨、インデックスのば