投稿

10月, 2020の投稿を表示しています

ロンドンでトレーダーになるために必要な試験てあるの?

イメージ
今回は、英国でトレーダー就職をする場合に必要なプロセス・試験について記事にします。 (相場の話ではないので、興味のない方は、つまらないかもしれません) まず、当たり前ですが、ロンドン金融街でトレーダーとして勤務するには、どこかの銀行から 採用通知をゲットする必要があります。 当然、学歴、職歴、面接での印象等から総合的に判断されます。 無事、面接等をパスし、採用通知を受けた後は、金融庁登録関連で2つ待ち受けています。 ①金融庁Approved Person登録と②CISI試験です。 まず、①金融庁Approved Person登録は、具体的には過去の経歴を金融庁に提出し、審査を受けます。 新米トレーダーだと学歴くらいしか見られませんが、GMクラスでの登録は、トレーダー歴が重要視されます。(社内異動を繰り返した駐在員等で、一貫性のない職歴の場合は、認可が下りないこともあります) トレーダー業務を遂行するに値する、と承認が下りた後は、②CISI試験を受験する必要があります。 具体的には英金融庁FCA (Financial Conduct Authority) が定める CISIの試験科目(法令・市場専門科目等)に合格する必要 があります。(受験科目は職務・銀行によってばらつきがあります) 日本の外務員試験のようなもので、難しい試験ではないのですが、厄介なのは 受験の回数制限がある ところです。 「数うちゃ当たる」戦法を封じ込め、金融知識がある人材のみに金融業認可を与えることを目的としているようです。 CISIのルール上、受験可能回数が6回に設定されいる上、不合格となった場合、次の受験までは、数か月待たないといけないようです。 というより、雇用主側が独自ルールを設定してることが殆どで、6回も受験できません。 この試験に不合格になると、どの銀行でも不適合とみなされることが多く、 3回不合格となった場合には解雇される ことが一般的です。 新人にとっては、頭の良し悪しを判断される材料となるので、なめてかかるのは得策ではありません。 しっかりと勉強すれば、合格は難しくはないのですが、勉強時間を取らずに受験してしまうことだけは避けた方がいいです。 個人的な肌感覚としては、週末を2回つぶせば合格ラインに立つことができるレベルの試験だと思います。 非英語圏から来た人の場合 試験の難易度が